ワイやで

文体が安定しない

タキツバの亡霊

まだ、信じられずにいる。半分悪い夢のようでいて、そうであってほしいとも思う。ずっと待っていたせいか、いつものように待っていればまたいつかコンサートをやってくれるのではないかという気さえしてくる。でもその道は本当に断たれてしまったようだ。こんなにも現実が受け入れられなくて虚無感に襲われるとは思ってもみなかった。待たされているときのほうが幸せだったなあ毎日滝翼曲を聴きながら出勤して、タキツバのこと考えながら仕事して、インタビューが載ってる雑誌買って帰って、帰ってコンサートDVD観て、滝翼の絵の練習して、ラジオ聴いて夜更かしして。この先ユニット活動がなかったとしても、待たせてほしかった。解散の文字だけは見たくなかった。

今までふたりの決断ならなんだって受け入れてきた安藤さんだけど、今回ばかりはとても受け入れられるものではない。むしろ滝翼2人の仲が悪化したとかそういう心配は一切なく、2人と安藤さんの繋がりを2人によって一方的に断たれてしまったことが解散よりも何よりもショックだった。存在を否定されたような感覚でいる。発表のタイミングも最悪である。デビュー記念日の911日は滝翼16周年として安藤さんたちは大いに盛り上がっていたし、お互いを鼓舞し合い、いつになるかわからない滝翼の復活を待ち望んでいた。しかし彼らが愛した滝翼は910日にはもうすでに解散していたという。16周年を祝ったその時間、その気持ちもまるごと否定されてしまった。ファンを大事にしないタキツバの姿は一番見たくなかった。これまで安藤さんがどんな思いでいたか、2人は少しでも考えてくれたことがあるのだろうか。

滝翼の2人を好きになるにつれて「安藤さん」という存在がたまらなく愛おしくなった。私は滝翼担であり、安藤担だった。安藤さんたちは優しくてピュアでノリが良くて、新規にもとても良くしてくれるし、どんなにつらい状況に置かれてもポジティブに乗り越えてきたし、ずっと2人を応援し続けてきた、私にとってファンの鏡のような存在。滝翼に会うのはもちろん、滝翼コンの現場で安藤さんたちに会うのが夢だった、みんなで一緒に歌って、踊って、笑って、叫んでただそれだけのことがもう叶わない。傷つく安藤さんたちを見ているのが本当に辛い。安藤さんを傷つけているのが滝翼2人であるのが辛い。2人は安藤さんたちが消耗していく姿を見ることはないけど、私は大好きな人たちが心に穴をあけて沈んでいく様子を見ているしかないし、自分自身も一緒になって沈んでいく。安藤さんを喜ばせることができるのもまた滝翼だから。私には何もできなくてもどかしい。

 

せめて、お別れする時間が欲しかった。ファンの姿を見たら後ろ髪を引かれたかもしれない。だけどそれだけの決断をしたという事実から目をそらさないでほしい。ちゃんと向き合ってほしかった。文面だけで伝えられるその言葉はとても冷たくて、私たちの胸を刺す言葉の羅列がいやに距離を感じさせる。滝翼と安藤さんの間にはもう埋めることなど到底敵わない溝があるように感じられた。発表の仕方がこんな形な以上、本当のところはわからない。不透明なところが多すぎて、2人の気持ちもわからない。あの文面を、2人の言葉として受け止められない。だから、ちゃんと2人の目を見て確かめたかった。目を見ればすべてわかる、なんてことは言わないけど、2人がどれだけ悩んで決めたことなのか、本当にそれで納得しているのか、どういう気持ちで発言しているのか、いろんな情報を感じ取りたかった。会見するなり、動画で発表するなり、いくらでも方法はある。だけどある日紙切れだけを叩きつけられるという一番酷な方法で裏切られてしまった。ファンがボロボロになるであろうことは目に見えているのに、日付にしても事後報告という形にしてもなんの配慮も感じられない。本当に大事にされてなかったんだな。そう思うしかない。悲しいのを堪えて翌朝仕事に向かう安藤さんたちを眺めているのが精神的にも辛く、きっと職場でジャニハラを受けることになるんだろうとか、目を腫らしているんだろうとか、想像するだけで悲しくて仕方ない。本人の口からごめんの言葉も聞けない。弱い存在だな、ファンは。何もできない。ただ受け入れるしかないのかな。傷が癒えるのにどれくらいかかるんだろう。未来が全く見えない。きっと生活の中に滝翼が溶け込んでいる人たちがたくさんいる。時間もお金も全部2人に注いできた。そんな人たちが明日から滝翼はいないんだと覚悟する間もなく、気が付かないうちに滝翼がいない世界で生かされていた。裏切りともとれる2人のこの行動に怒りが収まらない。私がこうして2人に腹を立てている間にも、安藤さんたちからはいまだ優しい言葉が出てくる。私たちの存在は重荷になってた?簡単にあっさりと切り捨てられるものだった?こんなにいいファンは他にはいない。2人のわがままに振り回され続けてきてなお、最後まで健気でいる。そんなファンを蔑ろにしているのが許せない。

世界一のファンを差し置いて、私たちと最低の別れ方をしておいて、それでどうしてプロデュース業が務まるのか、とも思ってしまう。滝沢さんが翼ファーストな決断をしたのもわかるし、さすがだと思う。大事なことは何も言わない滝沢さんの気持ちを汲み取るのは安藤さんの得意とするところだけど、それももう限界、ハッキリとどういう理由でその決断に至ったかを説明してくれないと納得できない。2人の過去の発言が嘘になってしまったことや、来年の仕事があったことから、急に決まったことなんだろうということはわかるし、裏に何かほかに事情があってのことだというのは明け透けて見えないまでもなんとなくわかる。何か私たちにはわからない様々な事情があってこういう形になったのは理解できるけど、その事情を説明してくれないことには納得できかねる。言ってくれないとわからないこともある。

 

こうなってしまった以上2人の未来を応援するしかないけれど、滝沢さんに言いたいのは私たちのような悲しい思いをするファンがこれ以降出ないように後輩たちをしっかり支えてほしいし、悪習を変えていってほしい。また今井さんはまずは病気をしっかり治してほしい。完治しない病気だけど今井さんがどれだけ踊っても大丈夫、心配ないというくらいには治して、以前から今井さんの踊りを見て私が感じていたことだけど、おそらく今井さんの内にある野望であろうジャニーズの枠に囚われない自由な踊りを心ゆくまで追求してほしい。そしてあわよくば、元気な姿をまた見せてほしい。滝翼にアイドルという枠は、日本は狭すぎたのだと思わせてほしい。

 

今井さんの、病気で思うように仕事ができなかった辛さもわかるような気がします。舞台2作品降板やラジオ番組の終了も相当な精神的苦痛だったと思います。病気を完治させたいという思いやけじめをつけたいという思いからの決断、それは受け入れます。また滝沢さんの決断に関しても、おそらく翼を失っては飛べないということからなのかもしれません。裏方仕事に向きすぎているのも知っているし、ジャニーズのエンタテインメントを世界に広めたい、恩返しがしたい、というのも本当だと思います。だから2人の決断は間違いではない。2人で話し合って決めたことならいつだってそれが正しい。だけど、今回のファンの扱い方についてだけは、私は許しません。タッキーの引退までに、何かファンのためになるような新しいアクションがあることを願います。